京都・東寺(教王護国寺)の境内で毎月21日に開催される「弘法市(弘法さん)」は、約1,200店舗が出店する京都最大規模の骨董市です。骨董品・古道具・着物・古着・陶磁器・食料品・植木まで幅広いジャンルが並び、プロの骨董商から一般の出店者まで多様な顔ぶれが揃います。
弘法大師(空海)の月命日にあたる毎月21日に開かれるこの市は、鎌倉時代に弘法大師信仰が広まった頃から続く歴史ある縁日文化が現代まで受け継がれたものです。京都市内で毎月開催される骨董市の中でも最大規模を誇り、地元の骨董好きから京都を訪れる観光客・外国人旅行者まで幅広い層が「弘法さんの日」に合わせて東寺を訪れます。
1994年にユネスコ世界文化遺産にも登録された東寺の境内という特別な舞台で開かれる弘法市は、五重塔をはじめとする歴史的建造物を背景に骨董品と出会えるという唯一無二の体験が魅力です。
京都観光の人気スポットのひとつとして国内外から多くの来場者が訪れる弘法市の2026年の開催日程・時間・アクセス・食べ物・楽しみ方まで詳しく解説します。
2026年の開催日程・時間
東寺弘法市は毎月21日早朝から16:00頃に行われます。
2026年1月21日(水)・2月21日(土)・3月21日(土)・4月21日(火)・5月21日(木)・6月21日(日)・7月21日(火)・8月21日(金)・9月21日(月・祝)・10月21日(水)・11月21日(土)・12月21日(月)に開催されます。
開催時間: 早朝〜16:00頃
入場料: 無料
雨天: 原則雨天決行
特別開催「初弘法」と「終い弘法」
弘法市の中でも特に賑わうのが1月21日の「初弘法」と12月21日の「終い弘法」です。この2回は通常月の弘法市とは別格の盛り上がりを見せ、京都市内外から多くの人が特別に日程を合わせて訪れます。
一年最初の縁日である「初弘法」は東寺の境内に骨董・特産品・植木・園芸・陶器等々1,000軒以上の露店が並び、例月よりも多数の人々で賑わいます。新年の運試しとして掘り出し物を探す骨董好きや、初詣と合わせて弘法市を訪れる参拝者など様々な人が集まります。年明け最初の縁日ということで境内全体が新年の清々しい空気に包まれており、通常月とはまた違った特別な雰囲気が魅力です。
一年最後の縁日は「終い弘法」と呼ばれ、広い境内に骨董品・日用雑貨・古着・食料品・植木などを扱う店が立ち並びます。特に正月用の縁起物・門松・しめ縄・干支の置物などを求める人々で賑わうのが終い弘法ならではの光景です。「今年最後の弘法さん」として地元の常連客も多く訪れ、一年を締めくくる市として京都の冬の風物詩にもなっています。年末の京都観光とあわせて訪れると、京都の生きた文化をより深く体感できます。
年末年始に京都を訪れる予定がある方には特におすすめの特別開催です。混雑が予想されるため、早朝からの来場を強くおすすめします。
会場・アクセス
会場: 東寺(教王護国寺)境内(京都市南区九条町1)
最寄り駅・バス停:
| 交通手段 | 詳細 | 徒歩 |
| 近鉄京都線 | 東寺駅 | 約5分 |
| JR各線 | 京都駅 | 約15分 |
| 市バス | 東寺東門前バス停 | すぐ |
京都駅からは42系統(C4乗り場)・京都駅八条口(南口)アバンティ前からは71系統・四条河原町からは207系統・四条烏丸からは207系統でアクセスできます。
駐車場: 東寺周辺に有料駐車場あり。開催日は混雑するため電車・バスでのアクセスを推奨します。
東寺弘法市とは
東寺は796年(延暦15年)に第50代・桓武天皇の発願により、平安京の南の玄関口である羅城門の東側に国家鎮護の官寺として創建されました。当初は国が管理する寺院でしたが、823年(弘仁14年)に真言宗の宗祖である弘法大師・空海が第52代・嵯峨天皇から東寺を賜り、真言密教の根本道場として整備しました。空海はこの東寺を拠点に日本における密教の布教を進め、現在も境内には空海が住居とした大師堂(御影堂)が残っています。
鎌倉時代に入ると弘法大師信仰が庶民の間に急速に広まり、空海の月命日である21日に全国から参拝者が東寺を訪れるようになりました。参拝者向けに境内周辺で物を売り始めたのが弘法市の原型とされており、その歴史は実に700年以上にわたります。かつては「弘法さん」と親しみを込めて呼ばれるほど京都の人々の生活に根付いた縁日として、時代の変化を超えて受け継がれてきました。
現在では約1,200店舗が出店する京都最大の骨董市へと発展し、骨董好きはもちろん観光客・外国人旅行者まで幅広い層が訪れる一大マーケットとして定着しています。出店者の顔ぶれも骨董の専門商から古着屋・陶芸作家・植木屋・食料品店まで多岐にわたり、訪れるたびに新しい発見がある懐の深さが700年以上リピーターを引き寄せ続ける理由のひとつです。1994年にはユネスコ世界文化遺産にも登録された東寺の境内が舞台というだけで、他のどの骨董市とも異なる格別な雰囲気があります。五重塔を背景に古道具や骨董品が並ぶ光景は、初めて訪れた人が思わず立ち止まってしまうほどの美しさです。
食べ物・グルメ情報
弘法市では買い物だけでなく食べ物も充実しています。境内の各所に屋台・露店が並び、古道具を眺めながらの食べ歩きが人気です。約1,200店舗が並ぶ広大な境内を歩き回るため、途中で食べ物を買って休憩しながら回るのがおすすめの楽しみ方です。
会場内の食べ物:
たこ焼き・串焼き・お好み焼きなどの定番屋台から、京都らしい漬物・和菓子・甘酒・おでんまで多彩なフードが揃います。特に寒い季節の弘法市では温かい甘酒やおでんが人気で、屋台の前に自然と人だかりができます。また境内各所に地元の和菓子店や漬物店が出店することも多く、京都らしい食文化を味わいながら骨董市を楽しめるのは弘法市ならではの魅力です。「初弘法」や「終い弘法」などの特別開催日は通常より多くの食べ物の屋台が出店するため、食べ歩きの充実度がさらに増します。
会場周辺のグルメ:
東寺は近鉄東寺駅から徒歩5分・京都駅からも徒歩約15分と便利な立地のため、弘法市のあとのランチには周辺の飲食店が利用しやすいです。京都駅周辺には老舗の京料理・ラーメン・カフェなど多彩な飲食店が集まっており、弘法市で古いものに触れたあとに京都グルメを楽しむというコースが人気です。また東寺の南側・東寺道商店街には地元に根付いた飲食店や惣菜店が並んでおり、地元の日常に触れるランチスポットとしておすすめです。
楽しみ方ガイド
何が買える?
骨董品・古道具・着物・古着・陶磁器・食料品・植木・アクセサリーなど幅広いジャンルが揃います。プロの骨董商から一般の出店者まで多様な顔ぶれが並び、掘り出し物との出会いが楽しめます。
特に着物・帯・和装小物は弘法市の定番ジャンルで、状態の良いアンティーク着物が手頃な価格で見つかることも珍しくありません。京都という土地柄もあり、他の骨董市では出会えないような上質な着物や帯が並ぶことが多く、着物好きが全国から弘法市を目当てに訪れるほどです。
陶磁器・器のジャンルも充実しており、作家ものの一点物から日常使いできる古道具まで幅広く揃います。「使うために買う」実用的な古道具から「飾るために買う」美術品まで、予算や目的に合わせて探せるのが弘法市の懐の深さです。
また植木・盆栽のコーナーも弘法市ならではの見どころのひとつです。季節の花木から珍しい品種の植物まで、園芸好きにとっても外せないジャンルが揃っています。値段交渉も文化のひとつで、丁寧に聞けば応じてもらえることも多く、店主との会話を楽しみながらお気に入りの一点を見つける過程そのものが弘法市の醍醐味です。
おすすめの時間帯と回り方
混雑を避けたい方は8時〜10時がおすすめです。どうしても10時以降になる場合は東門からの入場は避けた方が良いでしょう。店じまい前の売り切りたい店主との値引き交渉は雨模様の日がさらに有利です。境内が広く露店の数が多いため、目当ての店は場所をメモしておくことをおすすめします。
周辺のおすすめスポット
東寺 五重塔・金堂・講堂(境内)
弘法市開催日は境内の多くのエリアが無料で見学できます。高さ約55mの五重塔は木造建築としては日本一の高さを誇り、京都のシンボルとして新幹線の車窓からも見える存在です。平安時代から現代まで何度も落雷・火災で焼失と再建を繰り返してきた五重塔が今も堂々とそびえ立つ姿は、それだけで感動的です。
金堂・講堂には「立体曼荼羅」と呼ばれる21体の仏像群が安置されており、密教の世界観を仏像で表現した空間は他のどの寺院でも味わえない圧倒的な体験です。弘法大師・空海が構想したとされるこの立体曼荼羅は、仏像の配置そのものが宇宙の真理を表しているとされています。骨董市で古いものに触れたあとにそのまま境内を観光するコースは、東寺ならではの文化的な一日の過ごし方です。
京都駅周辺(徒歩約15分)
東寺から京都駅は徒歩約15分・近鉄なら1駅という好立地です。京都駅周辺には老舗の京料理・ラーメン・カフェ・百貨店・おみやげ店が集まっており、弘法市のあとのランチやショッピングに困りません。特に伊勢丹京都店・京都タワーサンド・ポルタなど駅直結の商業施設が充実しており、荷物が多い場合もコインロッカーを活用しながら快適に過ごせます。新幹線・各路線への乗り継ぎも便利なため、遠方からの来場者にとっても帰りのアクセスに困らない立地です。
梅小路公園(徒歩約15分)
2019年にオープンした京都水族館と京都鉄道博物館に隣接する広大な公園で、約13.7ヘクタールもの緑豊かな空間が広がります。園内には芝生広場・日本庭園・川遊びができるせせらぎがあり、子ども連れのファミリーから散策を楽しむ大人まで幅広い層に人気です。弘法市で骨董品探しに熱中したあとに、この広大な公園でゆっくりと息を抜くという過ごし方が特におすすめです。京都水族館ではイルカショーやオオサンショウウオの展示が人気で、家族連れの弘法市の締めくくりとして最適なスポットです。
よくある質問
- 東寺弘法市はいつ開催されますか?
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毎月21日に開催されます。年12回・雨天決行です。
- 入場料はかかりますか?
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無料です。ただし金堂・講堂・宝物館などの有料エリアは別途拝観料が必要です。
- 駐車場はありますか?
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東寺周辺に有料駐車場がありますが開催日は混雑します。近鉄東寺駅・市バスでのアクセスをおすすめします。
- 初弘法・終い弘法とは何ですか?
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1月21日の初弘法は一年最初の縁日・12月21日の終い弘法は一年最後の縁日で、通常より規模が大きく多くの来場者で賑わいます。
- 食べ物はありますか?
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境内に屋台・露店が並びます。たこ焼き・串焼き・和菓子・甘酒など多彩な食べ物が楽しめます。
東寺弘法市は、1,200年以上の歴史を持つ世界遺産・東寺の境内で毎月21日に開かれる京都最大の骨董市です。初弘法・終い弘法などの特別開催も含め、一年を通じて楽しめるのが最大の魅力です。京都観光のスケジュールに21日が含まれるなら、ぜひ弘法市に立ち寄ってみてください。
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